
沖縄学 ウチナーンチュ丸裸 仲村清司 新潮文庫
作者のブログ
http://nakamura.ti-da.net/
「締め切りが過ぎてもトンズラしないライター求む」 これは、実際に作者が出した求人広告だそうです。
作者は、大阪で生まれ育ったウチナーンチュ2世の旅行作家。自らの育ちとしての「大阪人」が、ルーツである「沖縄」に、激しいツッコミを入れています。作者の視線は、厳しくも暖かいものがあります。「しょ〜もない、奴っちゃな〜」 そんなボヤキが聞こえてきます。
沖縄を理解するキーワードは、「二面性」でしょう。誇りと劣等感、働き者と怠け者、陽気と内向的、排他的と厚い歓待。
「沖縄社会が持つ二面性とは、ウチナーンチュの海千山千のしたたかな知恵の裏返し、といえなくもない。」(48ページ)と、作者は分析する。
すっかり丸裸にされてしまったウチナーンチュの皆さん、どうですか???