報告 蛇皮三線の海外持ち出し

satoshi@宜野湾

2008年05月15日 10:37



三線に使用されるニシキヘビの皮は、ワシントン条約に抵触するため、手続きをしないと没収されてしまいます。

税関に問い合わせ、書類を作成したので、レポートします。

1:書類の作成
2:私の実体験(無事でした!)
3:コメント


注意 私の体験です。実行する場合は、自己責任でお願いします
1:書類の作成

蛇皮三線の海外持ち出しは、二通りの方法があります。

1)ワシントン条約の正規の手続き
2)上記の手続きをしない


1)の方法は、100パーセント安全・確実です。しかし、4月12日の日記で書いたように、プロ歌手の大工哲弘さんのお話では、「法務省、外務省と盥回しされたことがあります」とのこと。そのため、大工哲弘さんは、海外には人工皮の三線を持って行きます。また、よなは徹さんも、4月13日の日記に書いたようにトラブルを避けるために人工皮です。

2)の方法でも、色々な人の体験をネット上でお聞きしたところ、「没収された」というお話はありませんでした。何も書類を作成しないのは不安なので、沖縄の税関に問い合わせ、以下の書類を作成しました。

1)税関様式C第5340 輸出輸入託送品(携帯品・別送品)申告書
2)携行品に関する詳細説明
3)相手からの招待状




1)税関で書いた書類です

いきなり税関に行かず、何度も電話で問い合わせて確認しました。三線の取り扱い経験のある、那覇の税関です。
(沖縄地区税関 税関相談官 電話098ー863ー0099)

何度も念押しされましたが、「ワシントン条約の正規の手続きではない」「日本の出国、再入国を保証するが、相手国への入国、出国を100パーセント保証できない」とのことでした。

行きは福岡経由だったので、書類作成は福岡の税関となります。事前に電話したら、「取り扱い例が無い、沖縄の税関に確認する」と言われ、折り返し電話があり、「沖縄に確認した通りにできます」と言われました。三線の現物と印鑑を持ってくるように言われました。



2)携行品に関する詳細説明を韓国語、英語、日本語で作成 (写真付)

これは税関で必要な書類ではありませんが、トラブルに備えて自主的に作成しました。韓国語と英語は、翻訳サイトで作成したので、多少は変かもしれません。



3)相手からの招待状

これも税関で必要な書類ではありませんが、作成しました。三線は、販売目的ではないことを証明するためです。

2:私の実体験(無事でした!)

個人旅行でなく、ツアーなので、時間を取られることが心配でした。まず、那覇空港から福岡空港へ。国内線は、問題ありません。破損防止のため、すべて機内持ち込みです。

福岡に着くと、国内線から国際線までシャトルバスで移動。国際線ターミナルの税関へ。まず、税関入り口で氏名を書いて、番号札をもらって入室します。テロ対策からか、緊張しました。事前に電話をしていたので、手続きはスムーズに。上の写真の書類を作成しました。

結果的には、福岡~韓国 韓国~沖縄とも、三線はチェックされませんでした。

3:コメント

結論的には、何も対策しなくても同じでした。しかし、何も書類を作成しないと、安心して旅に出れません。今回は、韓国で三線を演奏するプログラムがあったので、「没収されました」とは言えません・・・。

今回は、ノーチェックを前提にしています。国によって対応は違うので、あくまで参考までに。

テロ対策で、機内持ち込みの液体は100ミリグラム以下、ハサミは厳禁なので、こちらに注意すべきです。三線のチューニング用のチューナーも、小型で電池を使用するので、三線ケースから出して電池も外しておきました。

今回は、1)私は蛇皮三線しか持っていない 2)三線ブログの管理人である ・・・そこで、あえて蛇皮三線を海外へ持ち出してみました。リスク&面倒なので、必要性がなければ、人工皮をおすすめします。

皆様の体験、ご意見をお待ちしています。














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