世界のウチナーンチュ大会とは?
沖縄では、戦前戦後を通じ多くの県民が
移民しています。現在では、南米、北米、アジア、欧州、アフリカ、オセアニアに1世から6世まで
36万人にもなります。
世界のウチナーンチュ大会は、海外から4000名もの参加者が、里帰りする一大イベントです。公式HPは、こちら。
http://www.chimugukuru.com/ja/
組踊とは?
琉球王朝時代に確立された沖縄の伝統芸能。踊念仏・能・狂言をアレンジして発展した。唄あり三線あり舞踊ありの総合芸術です。
国立劇場おきなわは、組踊をはじめとする沖縄の伝統芸能の上演のための施設で、2年前にオープンしたばかり。音響も雰囲気も抜群です。公式HPはこちら。
http://www.nt-okinawa.or.jp/index01.html
組踊 花売の縁
高宮城親雲上(たかなぁぐすく・ぺーちん)の作と伝えられる。家族の愛と絆を描いた世話物。
あらすじ 首里の下流武士である森川の子(もりかわぬしー)は、不幸続きで生計が成り立たず、妻と幼子を首里において沖縄本島北部に職を求めた。しかし、生活はうまくいかず音信不通に。12年後、妻子は夫を探しに行く。途中で猿回しを楽しみながら、旅は続く。やがて再会した夫は、
花売りとなっていた。夫は我が身を恥じて再会を拒むが、やがて親子3人で首里へ帰った。

私は主催者より取材の許可を受けて入場しました。お客さんは、すべて海外からの参加者です。第1部は
琉球舞踊です。演目は、四つ竹、上り口説、かせかけ、瓦屋節、浜千鳥、谷茶前、加那よー天川。黒を基調とした背景に、美しい衣装が映えます。退屈な印象の舞踊ですが、細かい手の動きや表情は優雅、可憐、妖艶です。前半はスローに、後半からテンポの良い曲となります。地謡(伴奏)は、三線、琴、笛、胡弓と三板(さんば)、太鼓。舞台の後ろにいるため、演奏もよく見えます。特に
三板のリズミカルな動きに注目しました。木の板を3枚あわせて、カスタネットのようにカチカチ鳴らす楽器です。単純なるがゆえに、難しいといえます。

公演中は撮影禁止につき、終了後のあいさつの場面です。台詞(せりふ)は、すべてウチナー口(沖縄方言)。しかし、舞台の両脇に字幕で、共通語訳が表示されます。歌うような独特の台詞まわし、軽やかな身のこなし、これは
生で見るべき芸能です。同じ演目は、翌日にも一般上演されました。入場は一般3000円、学生2000円です。

主催者の粋な演出です。会場の出口で出演者が、見送ってくれました。三線にあわせて皆でカチャーシー。動画は、こちら。
http://www.flipclip.net/clips/sanshin/68659be8013550a2488f3a037600fa6c/popup

舞踊の出演者との記念撮影です。出演者も感極まって、泣いています。
私も、三線を学ぶ者として
国立劇場おきなわは、いつか立ちたい夢の舞台です。
開演前に、舞台にこっそり立つ・・・そういう意味じゃないですよ(笑)