琉球人が陳列された「人類館」
知念正真の戯曲
人類館は、1903年に大阪で開催された万国博覧会で、
琉球人が見世物として陳列された人類館事件を題材にしている。
沖縄県立博物館・美術館の開館記念イベントにつき、入場無料でした。
話題の芝居が
無料なので、開場1時間前からこの行列です!
開演中は撮影禁止につき、小道具の写真のみ。刺激的な言葉が並びます。
2時間という公演を終えた3名の役者です。
演劇集団 創造「人類館」
調教師:上江洲朝男
男:花城清長
女:小嶺和佳子
作:知念正真
演出:幸喜良秀
ストーリー
1903年の人類館に始まり、沖縄戦での「集団自決」や従軍慰安婦、ベトナム戦争当時の混乱へと物語は自由自在に展開する。大和口、ウチナー口、ウチナー大和口が飛び交い、皮肉、笑い、涙・・・感情が渦巻く。
初演は1976年、2003年には「人類館事件100周年」にあたり大阪と沖縄で再演された。
感想
100年前は、見世物として陳列された沖縄。調教師の
「お前らは甘やかされているんだ~!」という言葉。沖縄は、本当に自由になっているのだろうか!?
歴史的背景
人類館事件:「学術人類館事件」、「大阪博覧会事件」と呼称する場合もある。1903年に大阪天王寺で開かれた第5回内国勧業博覧会の「学術人類館」において、沖縄、朝鮮、アイヌ、台湾少数民族、インド、マレー、ジャワ、アフリカの人々を、民族衣装姿でそれぞれの民族住居に住まわせ展示され、見世物として観覧させた事件。
しかし、沖縄人にも「他の民族と同列に展示するのは屈辱的」という差別意識があった。
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